数ある粘土瓦商品の中でも「モニエース」は、粘土瓦業界初のふた山タイプ（波形形状）として1987年に製造、販売開始されました。時代ニーズの変化に合わせ、いち早く防災機能を設計。カラーバリエーションなども増やしながら、研究そして進化を続けてきました。機能を失わずに100年以上長持ちする伝統の瓦に、台風などの災害から家を守る「強さ」、和風洋風問わずデザインができ、そして甍の波を表現できる「美しさ」を加えたのが「モニエース」の特色です。
瓦形状として雨仕舞が良いとされる和瓦と同様に基本形状で山部と谷部が設計されております。そのため、ほぼ全ての雨水は谷部を流れ、強風時においても水が横走りしづらい形状となっています。また、隣の瓦とのジョイント部に重なりがあり、真上を向いていないため、雨水の侵入を防ぐ効果が高く、雨水が目に見える範囲で流れていくので、より安心してご使用いただけます。
他屋根材と比較した場合、瓦と屋根下地との間にある空気層をより大きく取れる設計となっています。通気性はもちろんのこと、空気層による外断熱効果が高い瓦となっています。（平形スレート屋根材と比較して屋根下地温度が5～10℃低い）そのため、「夏は涼しく、冬は暖かい」という理想の生活空間に近づける要因を備えています。
外部からの遮音は屋根もその対象となります。粘土瓦は元々の性質として高い吸音率を保持しています。特に屋根は雨音等に対する遮音が一番求められますが、高い吸音率に加え、瓦表面の形状がほとんど曲線になっていることでより静かな居住空間が得られます。
波形という瓦の基本形状により、瓦の厚みを薄くしてもしっかりとした強度を保持できます。この特徴を生かし、粘土瓦の中でも最高クラスの軽量化に成功しました。古くなった屋根材を葺き替える際、瓦を希望したいけど屋根を軽くしたいよね、というご要望にピッタリです。
（※軽い屋根材が地震に強いということではありません。軽い屋根にはそのための躯体強度構造があり、重い屋根にはそのための躯体構造強度があります。その基準を満たしていれば、屋根重量の軽い・重いは関係ありません。）
ランニングコストで見れば、最も経済的な屋根材です。セメント系屋根材はおよそ10～15年ごとに塗装の塗り替えが必要となり、塗装・足場代を含めるとかなりの修繕費となります。その点、高温焼成製品であるモニエースは退色がほとんどありません。定期的な目視点検以外は塗り替えなどが一切必要なく、メンテナンス費用はごく僅かです。
施工地域・施工部位等区分
繰返し引上げ荷重：4014N/9枚（3466N/㎡）
基準風速：42ｍ/s
平均屋根高さ：11.0ｍ
ピーク風力係数：-5.0
耐風圧性能は、簡単に言えば強風に対しても瓦が脱落しない性能です。建築基準法の告示で示されている計算法で算出される風圧力よりも強いことが標準性能となります。
波形形状瓦のパイオニアとして、いち早く葺き合わせ部分に防災機能を搭載した防災瓦として全国に販売実績があるため、耐風圧性能数値は告示で示されているほとんど全ての基準風速地区での使用が可能となるだけの性能数値となっており、より安全にご使用いただけます。
葺き合わせ部分
特許 第3496186号
意匠登録 第786859号 右桟
類似意匠登録 第786859号類似1 左桟
商標登録 93248
連合商標登録 第23302340号
全長：354mm
全幅：309mm
働き長さ：303mm
働き幅：273mm
葺枚数：40枚/3.3㎡
重量：約2.85kg/枚
坪重量(3.3㎡)：約114kg
曲げ破壊強度：3400N(ニュートン)
| 屋根勾配 |
4.0/10 |
4.5/10 |
5.0/10 |
5.5/10 |
6.0/10 |
| 流れ長さ |
8m |
10m |
12m |
15m |
17m |
※1これは三州瓦を安心してお使い頂くための標準値です。
※2屋根勾配が4.0/10未満のときはご相談ください。
